最初に結論を書いておきます。ほとんどまったく心配しなくて大丈夫です。
…と書くと、「少しは心配しないとダメなの?」
となると思いますので、
不登校の方や、欠席日数が多めな方に向けて、
高校入試への取り組み方をできるだけコンパクトにまとめてみます。
(基本的には、東京都と神奈川県の入試の仕組みを念頭に置いて書いていきます。
私は全47都道府県の入試すべてに精通しているわけではないですが、
全国的にそう大きくは変わらないかと存じます)
☆欠席日数が直接点数化されることはない
高校入試は、当日の学力検査の点数と、内申点を点数化したものの合計で決まります。
欠席日数を点数化して減点したり、欠席が一定数以上あると出願できなかったりといった
仕組みはありませんので、安心してください。
諸外国では、教育は学校でするだけでなく、家庭で教育する権利が正面から認められています。
また、日本国憲法は14条で不当な差別を禁止するとともに、
13条に個を尊重する幸福追求権の規定を置いています。
つまり、何か事情があって不登校にならざるを得なかった子を、
入試において不利益に扱ってはいけないのです。
このことはしっかりと確認して、自信を持ってください。
※推薦入試などは、高校の裁量が幅広く認められるべきという趣旨から、
欠席日数に一定の制限があることはやむを得ないところです。
その場合は、一般入試で勝負しましょう!
☆別室でもいいから中間・期末試験は受験しよう
ただし、「長期欠席したことで内申点が影響を受ける」ことはあり得ます。
これを最小限にするためには、保健室などの別室で中間・期末試験だけ
受けさせてもらうなどの工夫が考えられます。
保護者の方を通して、内申点で不利にならないように、
できることとできないことを遠慮なく学校側に伝えて相談してください。
☆面接で欠席日数を聞かれたらこう切り返そう
あまりないとは思いますが、入試の面接で欠席が多いことについて指摘されるかもしれません。
仮にそんな質問がされても委縮することなく、堂々と理由を述べましょう。
変に隠そうとしたりするのは、かえってよくありません。
「体調が悪かった」「いじめに遭った」「人間関係でトラブルが生じた」
など、堂々と本当のことを言って構いません。
ただし、回答全体がネガティブなまま終わらないように、
克服するためにどのような努力をしたか、
高校に入学したらどのように挽回して頑張りたいか、
まで言えるように、事前に考えて話せるようにしておくとよいと思います。
☆まとめ
いかがでしょうか。少しは安心していただけましたか?
私の娘もある時期に不登校を経験しましたが、普通に幸せそうに生きていましたし今もそうです。
ですので、まったく悲観したり自分を蔑んだりすることなく、自分らしく輝いてほしいと思います。
なお、私は不登校の子を家庭教師で担当したり、「高卒認定試験」の指導をしたこともあります。何か私にできることがありましたらこちらのページからお願いいたします。
不登校の子を入試で不利益に扱うのは憲法違反!
不登校の中学生を主人公にした傑作小説。
マンガ版はこちら。
お母さん目線のエッセイはこちら。