前回からの続きです。その1はこちら。
☆夜間中学を描いた映画
1993年に公開された山田洋二監督の映画「学校」シリーズ第1作の舞台が、夜間中学でした。
裕木奈江さんが出演されていて、最後のシーンのセリフがめっちゃ感動的なので、機会があればぜひご覧ください。
最近ではTwitterでも裕木奈江さんをお見かけできて、往年のファンとしてはうれしい限りです。
☆宇都宮けんじ先生の政策としての「夜間中学」
宇都宮けんじ先生が公約として掲げる「総合政策集」、
「その他の重視する政策」の3番めの項目の中に、
「夜間中学・夜間定時制高校の拡充」が謳われています。
さらに、6/24にZoomで行われた宇都宮けんじ先生と前川喜平氏の対談の中で、
夜間中学・夜間定時制高校の拡充について語られています。
(こちらのページで見られます。53分頃から。対談全体は約65分です)
前川氏のお話しによると、文科省は従前は、夜間中学にそれほど熱心ではなかったようですが、
2016年12月に「教育機会確保法」(義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律)が成立してから、コロッと手のひらを反すように夜間中学の設置に熱心になったとのことです(笑)
やはり国会議員の役割、それを選ぶための政治参画はめっちゃ重要ですね。
東京都は全国と比較すれば、8校も夜間中学があって恵まれているとは思いますが、
地域によってはないところもまだまだあるので、
もう何校か増やしてもよいと思う、
と前川氏も宇都宮けんじ先生の政策を肯定しています。
ちなみに夜間定時制高校については、小池都政の下ではむしろどんどん廃校になっています。
しかし、これから日本、特に東京は、多文化・多民族都市となり、
ヘイトやレイシズムを撲滅していく必要があります。
そのためには、さまざまなオリジン(起源)を持った人々が共に学べる場である、
夜間中学や夜間定時制高校の重要性はどんどん増すものと言えるでしょう。
ちなみにこの宇都宮けんじ先生と前川喜平氏の対談は、
見識の高い方同士による非常に見応え・聴き応えのあるものになっていますので、
ぜひご覧ください。
☆まとめ なぜ人は学ぶのか?
もしお子さんや生徒さんから「なんで勉強しないといけないの?」と問われたら、
黙って本書「夜間中学へようこそ」を差し出して読ませるとよいと思います。
かつて、森高千里さんはこのように歌っていました。
♪勉強はできるうちにしておいたほうがいいわ
あとになって気づいたって遅いわ
シャクだけど勉強には人参と同じくらい
栄養があるみたいよ 食べなきゃ♪
(「勉強の歌」より引用)
なんと、いまだに公式ページでPVを見ることができます!懐かしい!
何気に名曲ですので、ぜひ聴いてみてください。
勉強は楽しいし、かつ栄養満点です。
勉強できるって、とても幸せなことなんですよ。
それをつまらなく苦痛に感じさせちゃってる学校の罪は重いですね(笑)
「なんで勉強しないといけないの?」と問われたら、黙って本書を差し出せ!