続きです。その1はこちら。
☆法律の専門書にも「#KuToo」の影響が!
しかし希望はあります。
今年5月に、法律の専門書である「労働法」(西谷敏、第3版)が出たのですが、その211ページ、「労働義務と服装等の自由」のところにこのような記述があります。
「職種によっては制服・制帽の着用が業務上必要とされ、これに違反した労働者に制裁を課すことが認められるが、たとえば女性にパンプス着用を強要する正当な根拠はない。」
この記述は、2013年に出た第2版のときにはなかった記述なので、わざわざ新版で加筆されたものと思われます。
#KuTooは、多くの現役弁護士さんや法曹を目指す人が読む専門書にまで影響を与えているのです。
他にも、#KuTooは国会や世界のメディアで取り上げられたりしているのは周知のとおりです。また、石川優実さんは英BBC「100人の女性」に選出されました。
諦めずに声を上げ続けることが世界を変えることになると信じて、これからも私たちは勉強と情報発信を続けていきたいと思います。
☆まとめ フェミニズムを学ぶ意義
フェミニズムやジェンダーギャップの問題には、日本の問題点が凝縮されています。今の日本には問題が山積していますが、どの問題も突き詰めると
✅教育の失敗(権力者の側から見れば(非)教育の成功)
✅我慢は美徳、自己責任
✅労働者がモノを言いにくい状況
といった共通した要素が見えてきます。
要するに、あらゆる問題点は「政治が悪い」ことに起因しているのです。
「何でもかんでも安倍さんのせいにするな」という人を見かけますが、私は断言して言い返します。
何でもかんでも安倍のせいなんです。
実際、石川優実さんにクソリプをつけるアカウントのプロフィールを見てみると、「日本を愛してやまない」「愛国に目覚めてみた」「安倍総理支持」などと書いてあるケースが少なくないのです。
そして石川優実さんが展開した#KuTooの「女性労働者の靴」という着眼点は、男女差別の問題と労働者の権利の双方が含まれています。
非常に研究しがいのある重要なテーマです。
フェミニズムや#KuTooについて学び、日本における女性が置かれた状況に思いを巡らせることは、山積する問題の数々について学ぶことに繋がるのです。
ぜひ、一人でも多くの方に読んでいただきたくて本稿を書きました。
最後までお読みいただき真にありがとうございました!
本書の中で石川優実さんが推薦している書籍がこちら。
ジェンダーをテーマにしたおススメの小説。
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