主義・主張

昨今の日本における優生学の発露 その2

連載物です。最初の記事はこちら

✅2020年7月16日、冒頭でご紹介したRADWINPS野田洋次郎によるツイート。

✅2020年7月23日、51歳の女性に頼まれてこの女性を殺害したとして、京都府警が医師2人を嘱託殺人容疑で逮捕。女性は全身の筋肉が動かなくなる難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者で、「惨めだ。こんな姿で生きたくない」と語っていたとのこと。

報道によればこの医師も重度の優生思想の持ち主であった模様。

✅この事件を受け同日中に維新代表の松井一郎大阪市長が「維新の会国会議員のみなさんへ、非常に難しい問題ですが、尊厳死について真正面から受け止め国会で議論しましょう。」とツイートしました。28日には、改めて市役所での記者団の取材に対し「人間としての尊厳や尊厳死、生き方について議論をすべきだ」とし、尊厳死の法整備も視野に国会で議論を始めるべきだとの考えを述べています。

本件では51歳の女性は「人工呼吸器や点滴などの生命維持装置を外し、人工的な延命措置を中止して、寿命が尽きたときに自然な死を迎える」ということではなかったので、松井市長の「尊厳死」という言葉の使い方は適切でないように思います。

なお、「安楽死・尊厳死・医師による自殺幇助(嘱託殺人)」の議論も深入りすると難しいです。高校生向けの易しい説明としてベネッセのページの記載がわかりやすいのでご紹介しておきます。

ところが、維新には安楽死と尊厳死を区別できるような常識ある人材が一人もいなかったらしく、29日には馬場伸幸幹事長が尊厳死を考えるプロジェクトチーム(PT)を設置すると発表しました。

しかもあろうことか、「生きる権利」の大切さを訴えるコメントを公表したれいわの舩後靖彦議員に対し、「議論の旗振り役になるべき方が議論を封じるようなコメントを出している。非常に残念だ」と語っています。

重度のALSを患う方に尊厳死の議論の旗振り役をせよと公言する維新の幹部。生きる権利の否定にも通じる、看過し難い発言です。が、維新についてこれ以上長く論じてもアレなので、「残念なのはお前だよ」とだけ申し上げておきます。

(つづく…)

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