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☆改めてRADWINPS野田のツイートを検討する
以上の議論を踏まえ、改めて冒頭にご紹介したRADWINPS野田のツイートを見ておきましょう。
前も話したかもだけど大谷翔平選手や藤井聡太棋士や芦田愛菜さんみたいなお化け遺伝子を持つ人たちの配偶者はもう国家プロジェクトとして国が専門家を集めて選定するべきなんじゃないかと思ってる。
お父さんはそう思ってる。#個人の見解です— Yojiro Noda (@YojiNoda1) July 16, 2020
「遺すべき優秀な遺伝子」を考えるということは、結局は「遺すべきでない劣等な遺伝子」を考えることにつながる危険な発想です。
「個人の見解」や「冗談」としても、公にツイートしてよいことではありません。
もっと言えば、ここに具体名を挙げられた方々は、確かに「遺伝子も優秀」かもしれませんが、それだけでなく、類稀なる努力を積み重ねたからこそ各界で一流になっているわけです。才能を遺伝子と見做す考え方は一流の人物に対して甚だ失礼です。
さらに、結婚をするかしないか、子を持つか持たないか、いかなる性別の人をパートナーに選ぶかなどは、個人の意思が尊重されるべきことです。
このツイートは異性と結婚して子をなすことが前提となってしまっており、その点からも人権を侵害するものであり、非常に問題が大きいと言わなければなりません。極めて悪質な「未成年者に対するセクシャルハラスメント」になってしまっている側面を指摘しておきます。
35歳にもなってこのようなツイートをし、これだけ批判されても何も反省しないのは大人として痛々しいです。芸能人はその言動により国民に大きな影響力を行使し得る存在です。最低限度のことはちゃんと勉強していただきたい、と考えるのは高すぎる要求水準なのでしょうか。
本人だけでなく、グループのメンバーや所属会社を含め、このツイートを問題視し諫められる大人は誰もいないのでしょうか。余計なお世話でしょうが、リスク管理の観点からとても心配です。尤も、この手の発言が大きなリスクにならず、それなりに受け入れられてしまう社会のほうを問題にすべきでしょうか。
(つづく…)
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