前篇からの続きです。併せてお読みください。
まず初めに結論を書いておきますが、特に英語・数学・国語については、
入試の範囲ではなくなるからといって、では当該単元を全く勉強しない、
という態度はおススメしません。軽くでいいからやっておいたほうが良いと思います。
以下、その理由を述べていきます。
☆範囲じゃなくても勉強したほうがよい理由
1 すばやく問題が解ける
入試の問題を作成する立場に立って考えてみてください。
国語では中3の漢字すべて、英語では関係代名詞が出題できないことになりました。
中3の漢字や関係代名詞がまったく出てこない長文を探すのは相当大変です。
文章自体の難度が例年よりもあまり大きく下がってしまうことも避けたいところです。
ではどうするか。
私なら、長文はそのまま採用したうえで、注釈をつけたりふりがなをふったりして、未習の受験生にも不利にならないように配慮する、という出題の仕方をします。
そうなると、例年よりも注釈が多くなるかもしれません。
イチイチ注釈を読まないと意味がわからない受験生よりも、
注釈なしでどんどん理解して読み進めることができる受験生のほうが圧倒的に有利なことは言うまでもありません。
2 演習問題の量を確保する
当たり前ですが、過去問は出題範囲の縮小とは関係がなく全範囲から出題がされています。
また、市販の問題集も、今から都立高校の範囲範囲を踏まえた内容に変更して出版するとは考えにくいです。
そうなると、あなたの周りにある入試レベルの良問は、
全範囲から出題されているものになるわけです。
中3の漢字、関係代名詞、三平方の定理などが含まれる問題を避けていると、
演習できる問題はかなり減ってしまうことになります。
なぜなら、入試レベルの良問のほとんどは、各学年の内容を横断的に含んだ総合問題になっているからです。
ですので、まずは全範囲の勉強を軽くやっておいて、
出題されている分野にあまりこだわり過ぎることを避け、
入試レベルの良問をたくさん解いて実力を養うべきでしょう。
ただし、今演習している問題が、入試の範囲なのかそうでないのかを意識していることはとても重要です。
休校で学校や塾の先生に気軽に質問ができない、 という方も多いかと存じます。
もし、自分では判断できないようであれば、ぜひココナラで提供しているサービスをご利用ください。
(続きます…)