続きです。その1はこちら。
☆本発言の対象(目的語)について
本発言は、前段と後段に分けて考えられると思います。
まず前段ですが、
「総理といえども「働く人」。健康を理由とした辞職は当然の権利。回復をお祈り致します。」
この部分は、安倍総理個人について言及していることは明らかです。
続いて後段ですが、
「が、「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」を総理総裁に担ぎ続けてきた自民党の「選任責任」は厳しく問われるべきです。その責任を問い政治空白を生じさせないためにも早期の国会開会を求めます」
この部分の目的語は、「自民党(の、持病のある人間に対し何の配慮も対策も講じていない態勢)」であると解釈するのが自然な読解だと私は思います。
前段と後段とでは、対象(目的語)が異なっていることにご留意ください。
第一印象としては、安倍総理個人や、病気そのもの、ましてやご病気を患う方全般を指して言っているという風には私には読めなかったということを白状しておきます。
※「危機管理能力のない人物」の部分からは、石垣のりこ議員の安倍総理個人に対して抱いているマイナスイメージを読み取れます。また、症状の発生は「癖」ではないので、字面としてはこの部分は不適切ですが、この点については後述します。
☆個人の病気ではなく党という組織の在り方を問題にしている
私の読解・解釈が誤りでなかったことは、石垣のりこ議員が後になって出したペーパーによっても裏づけられています。
私のほうで要約すると、過去に病気で任期途中で辞任した人物を再度総理に担ぎ上げ、約8年間で度々、特に最近は総理の健康問題が取り沙汰されていたにもかかわらず、党として何の配慮も対策も講じてこなかった、その結果、よりにもよってコロナ対策待ったなしの状況下で、再び同じ病気により任期途中での辞任に至ってしまった、このことについて政府・与党の組織責任を問うている内容だと思います。
繰り返しになりますが、私はやはり、病気そのものやご病気を患う方全般を中傷・差別する意図は感じません。
(続きます…)
