☆赤くて辛くて旨い?
突然ですが皆さん、キムチと言われたら、たぶんこんな感じをイメージされると思います。

しかし。
キムチは元々は、赤くもないし辛くもなかったのです。
今日はそんなお話しです。

☆唐辛子が来る前からキムチはあった
そもそも今のキムチがどうして赤くて辛くて旨いかというと、キムチを漬ける際に唐辛子の粉を入れているからです。
ところが、昔の韓国にはまだ唐辛子がありませんでした。
ですから、赤くて辛いわけがないのです。(旨くはあったと思いますが)
☆キムチとは?
赤くも辛くもない、初代のキムチは、遅くとも朝鮮半島のいわゆる三国時代(高句麗、百済、新羅が成立した紀元前1世紀~紀元後7世紀頃)には存在していたようです。
キムチとは、韓国語で「塩に漬けた野菜」を意味する김치(沈菜)という言葉が由来です。
野菜を塩に漬け、発酵させることで保存性を高めようとしたことが始まりでした。
☆唐辛子が韓国に来たのは17世紀頃
唐辛子の原産地は南アメリカです。約9000年前には、唐辛子は既に食用されていたようです。コロンブスのアメリカ大陸到達(1492年)を契機として、世界中に広まっていきます。
唐辛子は、まずは南米からインドに行って、中国に行って、なぜか朝鮮半島には来ないで日本にもたらされました。秀吉の朝鮮侵略のときに日本から唐辛子が朝鮮半島に広まったという説があります。秀吉の朝鮮侵略は16世紀末のできごとですが、韓国でキムチが一般に普及したのは17世紀頃のようです。
唐辛子が朝鮮半島に伝来したことで、韓国人の食文化は劇的な変化を遂げました。その一つとして、従前はキムチといったらルムキムチ(水キムチ)一択だったのですが、非常にバリエーションに富んだ「赤くて辛くて旨い」キムチがたくさんできたのです。
つまり、キムチは赤くも辛くもない時代が2000年くらいは続いていたわけですね。キムチが赤くて旨くて辛くなってから、まだ200年くらいということです。
☆白菜キムチは20世紀から
現在は、キムチと言ったら白菜キムチをイメージされる方が多いかと思います。しかし現在のキムチに使っている品種の白菜は、中国北方地域が原産地です。昔から韓国にあったわけではありません。
中国産の白菜をそのままではなく、韓国で品種改良したトンベチュ(韓国白菜)が現在のキムチに利用されています。
この品種改良は1906年に行われました。つまり、白菜キムチが一般的になったのは20世紀になってからです。それまでは、キムチの主材料としては白菜ではなく大根がずっと使われていました。
☆まとめ
キムチと言ったら韓国、というのは間違ってはいませんが、これは南米原産の唐辛子と、中国原産の白菜が融合してできているわけです。
それも、融合までにいろんな国を経由してきました。
異なる文化がミックスされて、より良い文化が生まれてきたのが歴史というものです。
✅「〇〇人は国に帰れ」などのヘイトスピーチに余念がない方。
✅朝鮮人追悼式に追悼文を送るのを辞めてしまったトップ。
✅自民党の政治家さん含め、「純粋な日本」とか言って喜んでいる方。
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